解体工房  その他

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石油ファンヒーター 

 もらった古い物ですが,能力が低く匂いも出始めたため,処分するつもりで放置していたのですが,せっかくなので分解し,必要な部品を取り出しました。

 

 3流メーカー?の物ですが,比較的しっかり作られているようです。電子回路の部品はやはり古さを感じますね。

 

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 ヒーターの下に 点火用の イグナイタ がついています。点火のとき, ジジジジ・・・という音でわかると思いますが,コイルに流す電流を機械的にスイッチングしています。基板を見てみると,予想通りで リレーを使っていました。

 

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 左上から気化した石油ガスが供給され,下に見える金網部分で燃焼します。

 

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 イグナイタです。黒い物がコイルで,茶色の物がコンデンサーです。

と言うことは,自動車の点火などにも使われているCDIの可能性もあります。

 

 解明は 後日・・・

 


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 左半分が気化器です。左端からガスが噴射されます。

 

 中央部はソレノイド(電磁石)ですが,これがポンプになっているようです。

 

 右にもソレノイド状のものが見えますが,これは下の白い部分が燃料タンクに使っていて石油を吸いあけている物だと思います。

 


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 燃料計用のセンサーですが,フロートに何もついていないため,おそらく磁石が入っている物と思われます。???


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 回路図がついていました。最近の物はこんな物がついていたりしないですね。



 

 

 電子天秤  

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  ある必要性に迫られ,とあるところから「ジャンク」として入手したものですが,電源を入れても 「E」が表示されるだけでした。一応この手の測定器では有名な「A&D」というメーカー製のLH-200という機械です。

 

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 本当は,新しいものを買いたいところですが,買う予算も無いので,いじでも修理するしかありません。また,内部の構造を確認しておきたかったこともあり,早速ふたを開いて点検です。裏にある2本のねじをはずすと簡単に開きます。

 

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 普通,この手の機械が「E」を表示すると修理するのは非常に困難です。しかし,開腹してみると写真のように一本のリード線が切れているのが見つかりました。これが原因だとすると修理は,非常に簡単です。

 

 早速,どこで切れたかを調べハンダ付けをします。

 

しかし,よく調べてみると前の持ち主が何かの理由で弄り回した形跡がありました。お世辞にも上手とはいい難いハンダ付けが何箇所かあり,それも故障の原因でした。

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 この機械がいつ発売されたものかはっきりしませんが,部品の形状や基盤のパターンを見ると少々古さを感じます。とくに,16ピンのIC は汎用もので,今はこんなでかい物を使うことは少ないはずです。

 

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  電子天秤や電子はかりの構造を知っている人も少ないようですが,見たことがある人はもっと少ないでしょうね。

 

 写真の中央に見えるアルミニウムの棒(これを起歪体という)に貼り付けてある 2枚の黒いものが 「ロードセル」(歪みセンサー)といって,非測定物の荷重によるアルミ棒のひずみを検出するものです。これは単に抵抗線の長さの変化による抵抗値の変化をだすもので,その信号が非常に小さいため,信号増幅器が非常に常用です。

 増幅率をかなり大きくする必要があり,雑音対策や温度変化対策がかなり難しくなり, 自作するのを断念した経験があります。

 

 ロ−ドセルは,本当は起歪体の下側にも2枚あります。

 

   詳しくは,

     http://www.aandd.co.jp/adhome/products/loadcell/introduction/cell_intro.html

 

  を見てください。

   昨日(’11.11.28),見事に修理が完了し,校正もできてきちんと動くようになりました。