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 ラチェット

   超安物のソケットレンチセットのラチェットで,ずいぶん長いこと使ってきました。ところが先日,ちょっと乱暴な使い方をしたところ,「バキッ」という音とともに空回りし始めてしまったのです。

 よく見ると,レバーが少し曲がってしまい,何と破断してしまっているのです。きちんとした工具の場合,クロムバナジウム鋼のような特殊鋼が使われていて,こんなことにはならないのですが,破断面をよく見ると鋳造品のようです。

 で,肝心のラチェット内部はというと,どこから分解できるのかわからない構造なので,早速は断面を広げて解体してみました。

 

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 肝心な部分を取り出してみて,すぐ構造が理解できました。

 

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 このリング状のものが組み立ての要の部分です。普通はこれを抜き取るということはできそうに無いですよね。

 

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 ディスクグラインダー


年明け早々,すし時間があったのでとある金属部品の工作をしていると突然回転が遅くなり,音もおかしくなってしまいました。数年前に購入したかなり安物ですが,しっかり仕事をしてくれていたため,ブラシが磨耗してしまったのだろうと早速点検してみましたが,異常なし。

 もう一度作動させてみるも症状が変わらず,すこし焦げるような匂いも・・・となると,界磁コイルか回転子のコイルあたりが過熱していることが予想されるため,即分解してみました。

 まずヘッド部分を取り外し,界磁コイルを見てみても焦げている様子はなし。では,回転子を取り出してみるしかないということで・・・

 

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 ところが,一方のブラシのふたが外れなくなってしまい,やむなく完全解体を決行。

回転子のほうは全く異常なし,界磁コイルは中のほうですこし焦げているような感じがするものの,この程度では問題ないはず。

 回転子をよく見ると,安物の割りにコイルは樹脂で完全封入されており,整流子部分の磨耗もほとんどありません。鉄心に並ぶ穴のような物は「バランス調整」の跡で,きちんと高速回転のための対策がかなりしっかり出来ていることがわかります。

 ちなみに,このモーターは530W,回転数は 毎分9000 回転です。

 

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しかし,界磁コイルとブラシを接続する部分が簡単に延びてきてしまい, どうもこの部分で加熱していたと思われます。引き伸ばしてみると左の写真のように中で切断されてしまっていました。

 もうこうなると手間隙かけて修理するのもばかげているので,修理は断念。金額の割りに結構はたらいてくれましたし,他の異常の無い部分は何か役に立つことがあれば十分その役割を済ませたことにもなるでしょうから,ガラクタ箱行きで作業終了。

 

 ’11.01.04