解体工房  光学機器

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 天体望遠鏡 

 

 私がまだ新任まなしのころ,かの有名なハレー彗星の大接近がありました。私はこう見えて高校生のころ一時だけですが天文部に入っていたことがあるのです。講師をしているとき当時新任のTさんがこの望遠鏡を買って何度か覗かせてもらっていたため,ハレー接近にあわせて購入しました。確か当時の給料1か月分では足りなかったと思うので,私の高額購入品の5本指に入ると思います。

 

これを買ってしばらくしてからよく天体観察もしましたし,写真撮影にもチャレンジしました。結婚したころは奥方と一緒に深夜遅くまで頑張ったこともありました。

 

前前任校では自然科学部が活性化しだしたころ何人かの生徒が天文に興味を持ち,この望遠鏡もしばらくは大活躍をしました。

 

 

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 その時着任したS教諭がすごい天文お宅であったため,ますます活躍の場を広げ,その当時の生徒の何人かはその道に進んでいくことになりました。

 私が前任校に転勤するときには,かなり大きな望遠鏡も購入されることになっていましたが,やはりこの望遠鏡もまだまだ活躍の場があるということで残って活躍することになりました。

 

 しかし,現任校に着てから1年経ち,科学同好会を立ち上げることになり目出度く私のところに舞い戻ってくる運びとなりました。しかし,確認してみると見事に対物レンズには予想どおりのカビの発生があり,取り除く努力をしてみるもやはり汚れが残ってしまうため,分解掃除となりました。

 

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 この望遠鏡は焦点距離が500mmであるにもかかわらず,鏡筒の長さはそれより短いのです。その仕組みはというと鏡筒内部にもう一枚のレンズが入っており,それが掃除の邪魔になるため,分解せざるを得なくなります。

 

 まず,外筒一つ目の取り外し。内部の黒い筒の中にレンズがあります。

 

 

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 一番太い部分は単なるフードで,これも簡単に取り外しができます。

 

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  一応,分解の主なところは終了ですが,対物レンズの取り外しがたいへんで,工具が無いためレンズ押さえには強制的に小さな穴を開けてねじを回せるようにしました。

 本来はこの部分で光軸調整がされているため、最悪解像度の低下を招くことになりかねません。

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 対物レンズは2枚玉であることはほとんど常識ですが,張り合わせではなくごくわずかに隙間が設けられているため,この部分にカビが入ってしまうことになってしまうわけです。

 無事,カビを取り去り組み立てていくのですが,果たして見栄えがどうなるかは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 2010.08