コンデンサーに流れる交流においては,60ヘルツでの実験で十分な成果が期待できるが,コイルの場合にはインダクタンスが小さく厄介な点が目立ってしまい高校物理の実験としては不適当である。 そのため,コイルの実験ではどうしても高い周波数での実験が必要となる。 以前は大出力のオーディオパワー・アンプを使い,任意の周波数の交流を生徒の実験テーブルまで供給していた。 今時そんな実験ができる環境はないため,「簡単実験」を進めてみた。近年,PC用のアンプ付きスピーカーが1000円程度で購入できるため,少し手を加えるだけで「音の実験」にも使える実験器具が簡単に作れてしまう。左の写真は, モノラルスピーカーで出力は3ワット程度であるがコイルにおいてもそこそこの結果が出せるようである。
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