生徒全員がきちんと体験できる物を集めますが、単に「体験重視」するだけではなく
それなりの『定量実験』としても 耐えられるようにしていきます。
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抵抗率の測定
2010.10.28
追加修正 2012.03.11
最近は雑用に終われる毎日で,なかなか教材研究はできていませんし,実験もしている余裕がありませんでしたが,秋になって少しは余裕も出てきました。
今日も,思いつきながらこの実験をさせてみたところ生徒達も結構慶んでやってくれました。
準備物は,
1. デジタルテスター 1台 980円の安物ですが,それなりには使えます。
2. デジタルノギス これも最近購入した安物です。本来マイクロメータを使うところですが,耐震工事のため準備室に出入りできないので・・・
3. メジャー
4. エナメル線
実験のやり方
1. テスターで抵抗値を測定する。
2. ノギスでエナメル線の直径を測定する。
3. メジャーでエナメル線の長さを測定する。
やり直した方法
1. もう少しきちんとしたテスターで,抵抗値を測定(0.1Ω
しか違わない)
2. マイクロメーターで測定
3. 一回りの長さを丁寧に測定
結果 (測定のしなおしをしました 12.03.05)
1. 抵抗値 R = 11.3 Ω
2. 長さ L=1.130×120 m
3. 直径 r = 0.52mm
4. 抵抗率 ρ
これは,データベースにある数値 1.678×10^-8
と比べて,結構よい値ではなかろうか・・・
※ 備考
1. 極短時間の実験としたため, エナメル線はエナメル被覆の
上から測定
2. 長さは 一周の長さに巻き数120 をかけて求めた。
3. テスターに「0アジャスト」機能が無いため,リード短絡時
の抵抗値を差し引いて求めた。
参考資料
1. エナメル線の太さ http://homepage3.nifty.com/tsato/terms/awg.html
2. 抵抗率の値 http://ja.wikipedia.org/wiki/電気抵抗率の比較
このテスターは大阪日本橋のとあるパーツやさんで,昨年6台,今年
5台を購入。
このテスターを購入した目的は当然生徒実験用ということはいうまで
も無いのですが,LANケーブルのチェック機能があるのです。
(きちんとしたメーカー物も10台購入してあります)
この実験に使用したエナメル線は,テレビやCRTディスプレーのブラウン管の後ろにつけられている 「消磁コイル」 です。家庭や学校で廃棄の順番待ちをしているものが沢山あると思いますが,処分前に取り外しましょう。
ついでに CRTディスプレーのブラウン管も取り外し,「電界中の荷電粒子の運動」の説明用に電子銃も取り出しておきましょう。
あと何台か分解予定があるので欲しい人は連絡ください。