簡単実験例を紹介します。

                                              

                     生徒全員がきちんと体験できる物を集めますが、単に「体験重視」するだけではなく

                     それなりの『定量実験』としても 耐えられるようにしていきます。

 

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 まさつ角の測定

 

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 摩擦角の測定は斜面小におかれた物体すべり始める直前の角度を測るだけのことであるが,生徒実験をさせるとなると,斜面となる板と少しずつ角度を変える仕組みを用意してやる必要があり,なかなか大変でした。

 

 で,例によって手抜き実験となってしまいますが,「黒板実験」にしてやり,生徒に角度を変えさせ,「まさつ角」を求めさせることにします。

 

 他の 「黒板実験」 は黒板の平面上に貼り付けて行うものですが,今回は黒板に垂直になる斜面上で物体を滑らせるため,貼り付け位置によっては見え難くなってしまいます。

 
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 ※ 作成方法

 

 基本となる工作は,説明の必要もないでしょうが,「斜面」となる板を黒板に固定するため,斜面ときちんと垂直になる板をねじ止めします。 木工用ボンドでも十分かと思いますが,せめて釘くらいは打っておいください。

 

(木工にはすぐ釘を使う人が多いようですが,材木によっては割れやすく,下穴を開ける必要があります。 しかし,どうせ下穴を開けるのなら木ねじを使うほうが後の改良や修理の際楽になります。)

 
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 「黒板実験」の器具は,今までほとんど ラバーマグネットを使って黒板に貼り付けるようにしていましたが,今回はある程度の強度が必要なため,写真のようにハードディスクから取り出したネオジム磁石を使用しています。

 当然,この磁石も板にしっかりねじ止めしておきます。

 

 (強力すぎるので,磁石表面に薄いゴムシートなどを貼り付ける必要があります。)

 

 斜面の上面は丁寧に研磨して,場所によって状態 (摩擦系数) が違ったりしないようにしておきます。また,市販の板はねじれ が出ているものが多いので,よく確認して使用ください。

 

 
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  しっかり,木ねじで固定します。

 

 三つの穴はまったく必要ありません。 廃物の再利用のために残ってしまったものです。


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 傾斜角の測定には,普通 「下げ振り」 を吊るし,固定した分度器で測定しますが,教室までの持ち運びを考えると少しでも物を減らしたいので直接分度器との傾きで測定するようにしました。

 

 分度器が後ろの板とできるだけ触れないようにしておくことが大切です。

 

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   2011.11.07