|
IH調理器

|
最近は,教科書にもIH調理器の写真が出ていますが,中身をきちんと見たことがある人は少ないでしょうし,どのような仕組みかも知らない人がかなり・・・
前任校でも無かったため購入してもらいたかったのですが,なかなか予算がつかずやむなく自腹でと考えました。しかし,私の財布はいつも小銭しか入っていないので,リサイクルショップを探したところ小銭で買える物を見つけられました。
調理機を触っても厚くないのになぜ加熱調理ができるのか、不思議に思う生徒も減ってきているようですが、身の回りの器具に使われている 科学技術に少しは興味を持ってもらいたいものです。
I Hとは、induction heating のことですから、電磁誘導という物理現象を使っています。以前はアルミ鍋は使用できませんでしたが、なぜ鉄鍋だとよいのか、導電率(抵抗率)と合わせて考えさせてください。
|
|
内部は単純なコイルが目立ちますが,高周波高電圧ですから危険極まりないので注意してください。
左上の隅に見えている黒いものは共振用?のコンデンサーで,耐圧800Vと書かれています。
※ 最近はずいぶん高機能のものができています。それに伴いコイルの巻き方も工夫が進んでいす。
|

コイルの巻き数が非常少ないことが特徴的ですね。さらに,細いエナメル線を束ねているのも気になると思います。このあたりは高校物理の範囲で教えるのはちょっと難しいところですね。
※ 現代テクノロジ
画像が正しく表示されませんが…
2012.02.23 |
|
コイルから磁力線を効率よくなべに送るためには,というか,こういうコイルに電力を供給する場合には基本的に 「並列共振」 が使われます。 タンク回路 という呼び方もありますね。
並列回路としては共振時,インピーダンスが最大となり電源から供給される電流は最小になるのですが,コイルとコンデンサーの間を行き来する電流は最大になります。すなわち,磁力線数(磁場の強さ)が最大になるということですね。
ちなみに,なべを置かないとき
コイルは 63.5μH
コンデンサー は 0.3μF
で,共振周波数は 36.3kHz となっています。
|
この手の古い電磁調理器の場合,加熱時の共振周波数は およそ 20kHz 程度だそうですが,まるで違う結果ですよね。
理由は・・・・
上の写真で分かるように このコイルは 空心コイルです。しかし,鍋が乗せられると
・・・・
どうなるか,考えてください。
|