☆ 単振り子の周期
高校の物理だけではなく,大学の基礎物理実験においても短振り子は必ず実験するものの代表格かと思います。兎角実験抜きに済ます学校では,単振り子の理屈だけを説明し,問題が解ければ良いという指導をされるようです。しかし,周期が振り子の長さに比例しない(すると思い込む生徒は少なくないですね)ことくらいは簡単に見せられるので,ぜひこの「黒板実験」をしてやって欲しいと思います。
糸の長さはあらかじめ測ったものを数種類用意し,10周期を比べてやれば「あら,本当だ・・・」という実感を持たすことができます。
10周期の測定結果は,
18.41 ,18.49 ,18.59 ,18.49 ,18.45 ,18.45
平均 18.48 s でした。
糸の長さは,0.844 mでしたので,周期の計算値は
となり,T =1.84 s
ですから,かなり良い結果が 何の工夫もなくほんの数分でできてしまうことになりました。生徒10人くらいにストップウォッチを持たせれば,さらに短時間で行うことができますね。
糸の長さが半分の0.422 mの振り子を同時に振らせて見せるともっと実感が出てきますね。
おもりの質量を換えても何も変化が無いことも,簡単に示せます。
糸を教室の天井からつるせる工夫を考えています。
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