簡単実験を紹介します。

生徒全員がきちんと体験できる物を集めますが、単に「体験重 視」するだけではなく

それなりの『定量実験』としても 耐えられるようにしていきます。

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自由落下

ビー スピを使った重力加速度の測定その11

   

 freefall.jpg

 かつ て,販売終了となるため物理教員が全国で買占めに走った「ビースピ」(写真の4つの黒い物)を使っ た実験がいろいろ開発されました。私も,兵庫物理サークルの浮田先生から 教わり,それを元に私なり の実験装置を開発していました。それほど精度がよいものではないのですが,工夫次第。

 写真の ように20cmずつ落下したときの速さを黒板に書いてやると

 『等 速ではないが,一体どうなっているのだろうか??

という疑問とか

 『だ んだん速くなっている』

とい感想を持ってくれると思います。

 freefall-1

 9.8 という数字はなかなか出てくれないですが,この程度であれば我慢できる精度だと思えないことは無い ですよね。

(上 の データは5回の測定の平均値)

この装 置は20年ほど前に作ったものですが,落下球の速度を表示するため,生徒受けすると ころがあります。実験教室でなくても黒板さえあればよいので,普通教室に持っていくことが できます。

 

作り方 は,薄い鉄製のチャンネル材(建築材料です)の裏にラバーマグネットを貼り付けています。 上から

電磁 石(赤い銅線の先にスイッチがついています。

チャンネル の 裏に電池があります)

・ビー スピ 4つ(20cm間隔)をラバーマグネット貼り付けます。

・直径 2cmの鉄球を落下させるだけです。結構大きな音が出る

 の で,スポンジなどで受け止めてください。

 *  ビースピは物体を通す向きで測定値が違ってくるので注意が必要 です。


では,ということで別の方法もやってみました。 もうだいぶ前の製品で すが,『速球王』と呼ばれるものです。さすがに電池がなくなっていました。

 しかし,この製品は電池交換ができないというとんでもない製品で,やむ なく糸を切って解体し電池を入れ替えました。(解体工房を見てください。)

 freefall-2

 やはり,落下距離が小さいと精度が悪くなります。教室で行うときは机の 上に上がり,天井付近から落とす必要があります。1/00秒の精度ではやむをえないですね。

速球王による重力加速度の測定

 

 speedball.jpg 

 

 

'08.