簡単実験例を紹介します。

  生徒全員がきちんと体験できる物を集めますが、単に「体験重視」するだけではなく

それなりの『定量実験』としても 耐えられるようにしていきます。

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物体の重心

  2010.10.28

 

 

 

 まず,基本は一様で均質な平面図形として三角形の板からはじめましょう。数学で学習するはずで,頂点とその対辺の中点を結ぶ3本の線がひとつの点で交わることを確かめておきましょう。

 重心は, [物体を一点でつるすとき,その物体の重心はその点の鉛直下方にある]

から左の写真のようにして作図します。

 問題はどのようにつるすかということになります。私はずいぶん前から,「黒板実験」を推進しています。写真の黒い部分はフェライトの大型磁石にベニア板を貼り付けたもので,その中央に「回転軸」で糸をつるすようにしています。

 また,ベニア板にはやわらかい樹脂板をつけておき,針が刺せるようにしておきます。

 ちなみに,この時期は校舎が耐震補強の工事中であったため,仮設校舎で実験をしています。黒板も このときは 白板でした。

'10.10

 

 

 

 

 

 実験の仕方

 

1. つるしている三角形は工作用のポリスチレン板です。やわらかく,かつ大変軽いのでで実験しやすいですね。

 

 2. 三角形の頂点近くに針を刺てつるします。針につるした糸をなぞって線を引きます。

 

  同じ事を三回行うと,三本の線は見事に一点で交わります。

    ここが,求める重心です。

 
 

 


 

 

 

 

 

  つるしているところを拡大してみました。 

 

 

 

  後は,この装置か取り外した三角形を重心一点でどのようにでも支えられることを見せてやりましょう。