なんでも確認しましょう。

        何気なく疑問に思うことや,当然と思い込んでいることなど,できるだけ実際に

       測定することで,『物理家』として恥をかかないように努めましょう。


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殺菌灯ランプの 紫外線 蛍光
              2020.10.06  2023.01.23 ;





 やっと簡単に使えるUV 光源を見つけました。以前は4Wの「殺菌ランプ」が簡単に購入できたのですが,「水銀」使用のためか日本では姿を消しつつあるようでした。今回 Net通販で見つかったため早速購入してみました。6Wのものですが,コンセントコードをつけるだけで 即UVが出せます。

 ただ,今回初めて「ここまで出るか」というレベルのオゾンが発生するものでした。商品と」しては,

 「 UV  with Ozon 」

 となっているのです。



 点灯してみると,下にあるスペクトルのようにUV(253.7 nmも! )強いのですが,可視光も出ているため,青みがかった色に見えます。

 このUVで蛍光塗料のチェックをしてみたのですが,1万円札はそれなりに蛍光が出るのが確認できるの ですが,キャッシュカードなどはあまり確認できませんでした。

 レジンを使った工作では威力大だと思います。

 また,何よりオゾンが簡単に体験できるのでオススメです。ぜひ,一台どうぞ !!

  ※ UV-Cまで出ているので,絶 対直視しないで !!

 



 紫外線の線源として,最も簡単に扱えるのブラックライトでした。価格も場合によっては数百円で すが,如何せん紫外線の波長がせいぜい365 nm なのです。これではある程度の「蛍光」 を確認できるのですが,それ以上物理の実験に使用するのには不適でした。
 以前は4 W の蛍光灯型のブラックライトや殺菌灯があったのですが,今購入しようとすると結構高価になっています。 そのため,他に何か良いものはないかと探していたところ面白そうな ものを購入することができました。一本たったの数ドルです。点灯させるのにコンデンサーが一つ必要 で,これも数百円してしまいますが,小さな箱に組み込む事も簡単です。


 どう見ても普通の電球ですが,よく見るとフィラメントが二つに分かれています。反射板のようなも のまでついています。国内のサイトをいくら調べてもこのランプのことが見つかりません。購入した ネットショップとは違うところでその情報が見つかりました。

 

 

 

 予想した通り,一見電球ですが ( 導通があるため「電球」であることは間違いありません ) やはり「放電管」です。導通があるのになぜ「放電管」かというと,フィラメントが放電のための「安 定器」になっていて,放電する方が電流が流れやすくなるいうことでしょう。


 コンデンサーの使い方もよく知られた方法ですよね。ただ,このような高耐圧のコンデンサーはなか なか入手できません。先日大阪日本橋に行った際に見つけることができ購入していました。


 一つ困るのは,電球のソケットです,E14規格の電球ソケットはどこを探して見つかりません。直 接はんだ付けするしかなさそうです。







動 画はこちら

 

 

  では実際に点灯させてみましょう。


 SW ON と同時にフィラメントが赤くなり,










 その後放電が開始しているのがわかると思います。












 左の写真の光は若干緑 色ぽ く見えます。


 このランプの消費電力は4  Wとありますが,結構明るく光っています。 そしてこのランプが本当に「殺菌灯ランプ」であるとするとUV-Cが含まれているため,直 視は厳禁です。




 左のグラフは水銀ガスのスペクトルで,550 nm と580 nm あたりにピークがあります。
 これは 黄 緑色 と 黄 色 です。

 これ以外にも可視光領域で,400と430あたりに 紫色の強いピークがありま す。

 そして最も欲しいのは 350 nm 以下の波長帯です。




 他のピークの詳しい数値は左の表のようになっていて,365 nmのUV-A から 253 nm のUV-Cまでの紫外線が出ています。

  先 日作ったLEDブラックライトは 365 nmのUV でしたが,紙幣などの不可視インクの確認はできず,さらに短い波長のUVが欲しかったため,すごく期待できます。

  ここの「論理」は違っているようです。それぞれの「蛍光」には特定の波長のUVが必要だそう です。その情報が見つかり次第アップします。






 では,UV源としてどのくらいの実力があるかを調べる必要があります。前回と同様蛍光物質として は

 ・ インクジェットプリンタの補充インクに付属のビニール手袋

 ・ ウランガラス (写真 左下 )

 ・ お守り   (写真 右下 )

 ですが,一応蛍光が出ている? レベルで,がっかりです。
 一万円札とクレジットカードは反応が確認できませんでした。

 すごく残念ですが,「まがい物?」ではなく,きちんとした商品を購入して調べなおす必要がありそ うです。


 このランプは点灯するのにコンデンサーが必要ですし,使用するための適当な器具も国内では販売されて いないようです。
 別のものとして,国内でもきちんと販売されている

 ブラックライトブルー蛍光灯

というものがあります。 350 nm 付近のUVだけを出すもので,千円程度で購入できます。少し以前までキャンプなどで使用されていた携帯用の蛍光灯があれば即実験用に使用できます。
 同様に,殺菌灯ランプ (蛍光ランプ型)もあるのですが,高価ですし目に良くないので注意が必要です。近日中に購入してチェックしてみたいと思います。
                               2018.08.16
 

 

 

 随分参考になるサイトがあります。大学の先生のようですが詳しくはわかりません。色々なスペク トルの記載があり面白いですよ。

 ブラックライトと殺菌灯