なんでも確認しましょう。

　　　　何気なく疑問に思うことや,当然と思い込んでいることなど,できるだけ実際に

　　　　　測定することで,『物理家』として恥をかかないように努めましょう。

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蛍光ランプについて

	大? さんからのメールで蛍光ランプの点灯電圧が話題に上がりました。実験用の蛍光灯があるので,早速測定してみました。　物理Ⅰの電気の分野？で蛍光灯の仕組みが出ているので,古い装置を組み立てなおしていました。ランプの電圧を測定するにはどこかにテスターを接続しなければならないのですが,生徒に見せるための器具であるため,しっかり感電対策をしていて測定端子が見つかりません。で,点灯後グローランプは不要になるので,グローランプをはずして測定しました。 2０Ｗの直管で,点灯電圧は写真では暗くて見え難いですが72.2Ｖでした。電源は古い学校の場合非常に不安定なことが多く,やはり結構変動していますが,ほぼ98Ｖです。ちなみに管の長さは約５８cmです
準備室を探すと小型のもの（４Ｗ）があったので,これも確認してみました。　　29.4Ｖと思った以上に低いですね。ちなみにランプに直列に接続されている安定機（コイル）の電圧は87.5Ｖです。足し算しても100Ｖにならないことはご存知ですよね。
40Ｗの蛍光灯もあるので，ついでに測ってみました。これは教室の天井に使われているようなもので，いわゆるです。このタイプの仕組みは何回か調べたものの動作原理がきちん　『ラピッド型』　と理解できていませんでしたので，今回のような電圧測定では大して違いは無いであろうと考えていましたが，測定してみると予想とは全く違った結果でした。　なんと，120Ｖちょいあるのです。2組のコイルが巻かれているので，昇圧されているのでしょうね。	次はインバーター式を測定してみたいですネ。このタイプは基本的には数kHz，数百ボルトの高周波高圧を使っているということしか知りません。　ちなみに，森本さん，携帯用の蛍光灯(４W)は電池電圧で直接点灯させているのではないですよ。たしか，数kHz，300V程度の交流を作り出しているはずです。以前，使い捨てカメラのインバーターを使って点灯させたことがあります。
蛍光ランプは『グロー放電』で光らせています。管内はイオンが何箇所かに局在するため，内部の電圧配置も複雑になっています。