元々は高校物理基礎における「仕事の原理」の学習用として開発する計画を
古くから持っていました。しかし,今年に入ってから若い先生が「青少年のための科学の祭典」で実験した
いということで開発をスタートしました。実験そのものは全く新しさはないのですが,最近はこの手の実験
装置がなくなっている学校がほとんどのようですし,子供が 「自分自身を持ち上げる」
という実験をしている学校もないようなのです。左の写真は我が家の庭で組み立てた様子です。
三本足脚立に定滑車,動滑車共に三つの滑車を吊るし,下の動滑車には27キロのコンクリートの塊を
ぶら下げています。このおもりをそのまま持ち上げるのは大人でも結構重いものですが,この滑車を使用す
ると27キロの 1/6 の大きさの力で持ち上げることができるのです。これは小学生
でも簡単なことです。
これをさらに進め,子供達がすごく楽しんでくれる実験にします。おもりの代わりに 「自分自身」を吊
るし,それを自分の力で持ち上げるのです。 今度は力の大きさがお守りの重さの 1/7 に
なります。
滑車は直径95
mmで,トレーニングマシン用のものてす。プラスチック製ですが,ベアリングが入っていて耐荷重も
100 kgW程度あります。万が一この滑車が破損しても,支持しているボルトが 12
mmもある太い鉄製ですから落下してしまう心配はありません。
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